独断分析 vol.17
動画その25
https://www.youtube.com/watch?v=NLCMKecHHbo
分類:殺陣
これは道場さんなのか、教室なのかは不明だが「2級が3人、3級が2人」と記載されている。調べると「教室」のようだ。趣味程度のカルチャースクールかと思えば、指導しているのが役者さん・・・このパターンに良い記憶がない。
2級・3級など分からないが、人前で見せれる殺陣ではない。「伸び代」にしようか迷ったほどだ。
さて、立ち回りとしては前半と後半2つの殺陣がある。順に見てみよう。
まず芯の歩き方に時代を感じない。そして4人に囲まれたにもかかわらず、張り詰めた空気もない。
黒服の抜刀、その所作では抜刀出来ない。
1手目、2手目の流しは、芯の足が全く動いていない。刀を当てただけ。
絡みは流された時に芯を見ていない。
3手目は最初から鍔迫り合いに刀を持って行っただけ。斬りに行った結果受けられて、鍔迫り合いならまだしも、これでは何のための鍔迫り合いか。そして芯はまた足が動かない。
4手目の割って入る場面は、芯に切り込んで行くのがセオリーだ。なぜなら斬るチャンスだからだ。にもかかわらず、鍔迫り合いをしている丁度間に割って入っている。
よもや鍔迫り合いで、絡みが押し勝っていたら、いい迷惑だ。そしてこの絡みも芯を見ていない。
間の部分に芯の右手が遊んでいるのが気にかかる。空いている手をどうするか考えるべきだ。
5手目の芯は「受け」に見えるが、絡みは「跳ね上げ」られている。
6手目の跳ね上げは中途半端。
7手目は、まともに見えるが、8手目の絡みの切られたリアクションを、切られた場所でされると邪魔以外の何ものでもない。邪魔にならないところまで走り抜けてからリアクションを取るべきだ。
9手目の絡みは「どこ」に斬り込んでいるのだろうか。そこに芯はいない。ちゃんと芯に斬りかかろう。
10手目も上記と同様だ。
11手目の絡みは「切る気がない」
切りに行った結果、刺されたという芝居が必要。
12手目、及第点としよう。
全体を通して、芯の足が動かないのは致命的だ。
さて、次の立ち回りだが、簡潔にまとめよう。
仕込み刀まで準備しているが、この立ち回りに関してはグダグダだ。しかも最初の芝居が、最後の「父の仇」という台詞にはどうしても繋がらない。これで「表現力を成長させることができる」のか不明だ。
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