「続・お芝居」を考える

さて、昨日の続きとして、良い殺陣動画を見つけた。

https://twitter.com/yu5atoh/status/1330474737043169281


この殺陣団体は、どの動画を見てもクオリティーが高い。
昨日と同じ2対1での立ち回りだが、この3人は良く足が動いているのが見て取れる。

この芯も腕に自信のある役作りで、このキャラは一貫して強さが見える。
一手目から跳ね上げ、真向から牽制まで一挙動。
2手目の芯の真向終わり(隙)を狙って斬りかかろうしている間も良い。

芯の腰が上がり、刀が下がった所に斬りかかる4手目(バンダナの方)もタイミングも心地よく見れる。

というように、芯の隙を見つけて斬りかかる事がしっかりと出来ている。

4手目を弾いた隙をついて5手目の水平斬り。
5手目の水平斬りを落としながら、芯は真向で絡みの居所を斬る位置まで移動。
6手目の真向は避けられ、その隙をついて、7手目の突きが来る。
7手目の突きをいなした時に、もう一方の絡みは立ち位置的に斬りかかれないため移動。
8手目バンダナの方の切り替えしを、芯は避けながら脇下から逆風の様に斬り上げ。
刀が振りあがっている為に斬りかかりに間を置く、もちろん一人が斬られた事に対しての心の動きを間で表現している。
9手目の打ち合いの反動で、斬った絡みの首にとどめ。この時も一瞬の間を作る。
この一瞬の駆け引きをどういう感情で表現するか。
首を斬った所から牽制まで、この右の絡みの方の芝居が少々お粗末だ。

芯が立ち去ろうとした隙を狙って真向。この手はどこかの映画でも似たようなものを見た気がするが。少々アレンジしているか。
最後の飛びこみ抜き胴までの間も素晴らしい。

特にこの3人は常に互いの動きを確認している。
バンダナの方は首を斬られる前に少し後ろにのけぞり、芯を視界に入れている。またこの動きによって刀が通る軌道を空け、斬りやすいようにもなる。

お互いの動きを確認しながら、間を感じ取り、しっかりと打ち込むだけで、緊張感のある殺陣ができる。
もちろん、演者の動きには、何年も培った所作がベースになるのだから、素人には真似できようもないが、隙をついて斬りかかる。手にあった間を作る。この2点だけでも実践していくことだ。