独断分析 vol.46
活動を再開し始める団体が増えてきた。動画をUPする人もちらほら。
という事で、様子見ながら再開する事にしよう。
動画その63
https://twitter.com/kiki0428/status/1286170005801848832
分類:殺陣
まだまだ、これからという段階だろう。
動画の最初、腰が入っているように見えるが、動き出すとメチャクチャ。
初心者に良くある状況だ。
足が動かないので、上半身で何とかしようとしてしまうのだ。
そうなると絡みの手に対して、良きタイミングで捌けない、切れない。
体の動きの初動が上半身・腕・足の順となってしまう。
本来は足を動かし、腰を入れているため、足の動きに腰から上は乗っかり、勝手に動く。というのが理想だ。そうすると動画の様にクネクネしないのである。
足運びを確認すると、全く動かせていないのが分かる。
ポンコツなのは、手を忘れた以前に、基礎である足運びだと理解しよう。
足運びがしっかり身についていない人がいると、間合いを計り誤る事は容易に想像できると思うが、その結果、殺陣に締りがなくなる。
あと、この動画で最も気になった事を1点だけ書きとめて、再開1回目は終わろう。
それは8手目だ。
芯が絡みを突いている場面だ。
この絡みに「なぜそうなる?」とツッコミを入れたくなる人が多いのではないだろうか。
突かれた時に、絡みは既に刀を「止め」の所まで振り下ろしている。
???
なぜ、振り下ろしている途中で刀が止まったのか。
斬り殺そうと刀を振り下ろしているのであれば、腕の力の勢いで、最後まで振り下ろすものではないか。
動画を見る限り、腹を刺された芝居をしている、ならば、刺された痛さで体を丸める方が自然だし、そうなれば腕はやはり下ろすのが自然だ。
では、どうやって、この手を成立させるかだ。いくつかあるが、1つだけ書こう。
絡みは、振りかぶった所で刺されなくてはならない。振り下ろす前に、という事だ。
振り上げた所に刺されるため、腕の力は上方向。刺されて、ハッとする顔の芝居も見せやすい。
そして、芯が刀をひねり、絡みの間合いの内側に入った時点で、痛さと力が入らなくなる芝居として、芯の肩に腕が乗っかる。
殺陣は芝居だ。戦いの表現が見る人に伝わらなければ意味がないのだ。
意図通りに表現するには、絡みの芝居が必須である。
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