独断分析 vol.39
動画その53
https://twitter.com/hino_yuria/status/1242668512797171712
分類:殺陣
UP主ご自身の仰る通り、色々と課題がある動画だ。
ともあれ、角帯は巻いた方が良い。鞘がプランプランしているから巻いてないのだろう。
1・2手目、擦り流しから間合いをとる真向。良い。
3・4手目、上段受けから跳ね上げ・・・だろうか。絡みのリアクションが同じなので、どう捌かれたのかが不明瞭だ。芯はピョンピョンと飛び跳ね過ぎだ。
5手目、真向で間合いをとる。間のところで切っ先が下に向いているが、正眼に構えていた方が、威嚇の意味でも、次の突きへの動作へつなぐにも、すんなりと移行できると考える。
6・7手目、突き2回。どこを突いているか不明瞭。そして絡みへの進み方が足りない。この突きでは、絡みに届かないのは明確。絡みも正眼のまま、芯の突きを待つのは危険かつ隙が無いので「突き」の意味がなくなる。
8手目、足払い。これほど体勢を崩してまで、足を斬りに行くという事は、斬れると確信しているか、相討ち覚悟ではなかろうか。ここまでのリスクを伴った動作ではない方が良い。そして絡みは芯に向かって刀を振っているが危険だ。
9手目、抜き胴。絡みは、ちゃんと芯のいる位置に斬りかかるべきだ。芯は避けて抜け胴している。また、抜き胴の高さをしっかりキープすべきだ。少し低いと見受けられる。
この抜き胴の前に、芯の指が左右とも開いたり閉じたりが気にかかる。
芯・絡みともにまだまだだ。手をこなすだけで精いっぱいに見受けられる。
芯を見て強さを感じない。色々と無駄に動き過ぎるために弱く見える。この殺陣で芯が勝てた理由は強かったのではなく、運が良かったからだ。となってしまう。
足運び、腰の使い方、刀の持ち方・振り方、間合い、斬る・突く場所を明確に。など、山ほどの課題に一つ一つ取り組んでほしい。
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