独断分析 vol.16
動画その24
https://www.youtube.com/watch?v=CFTbeH31pDI
分類:殺陣
3人が同じ立ち回りをしている。
全員が全てのポジションをする事によって、芯、絡み、ともにどこに打てば捌きやすいかの勉強になるため良い練習方法だと思う。
では、順番に見ていこう。
1人目
芯は刀をぬかず無手で立ち回りが終わる。という事は刀を抜かずとも勝てる強さが芯にはあるという設定のはずだが、この芯はキョロキョロと顔も目も動き、強さが感じられない。
全ての手において、入り身で腕を掴むか、避けてから腕を掴みに行くか、を表現しなければならないのだが、足も体も動いていない。最後の手刀も腰が入っていないため、リアル感は微塵もない。
2人目
芯は無手で絡みを負かせる設定のはずだが、絡みが登場した途端に、柄を握ってしまっている。これでは刀を抜く気満々だ。手を掛けずに進めるべきだ。
もし、刀を抜く意思を表現したかったのなら、初手の前に、ジワリ柄を手を掛けようとしたところで、斬りかかられ、抜刀をしなかったという理由付けなどをすべきだ。1人目と同じ課題がこの方にも言える。
3人目
この教室の先生という事だが・・・
立ち回りに入るまでの演技はとりあえず問題ないとする。
しかし、この方も足が全く動かない。この先生に教えられているのだから、教え子が出来るわけがない。「避ける」を見せなければ成立しない。この動きであれば芯は簡単に切られてしまう。たった6手の立ち回りなのだから、もっとディテールにこだわるべきだ。
これを6手として立ち回るのではなく、10手だと考えて避けや抑え込みを明確にして稽古した方が、今度の役にも立つと判断する。結果的に、この先生はまだ教えるレベルに無い。
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