独断分析 vol.11

動画その15

分類:殺陣
全員が殺陣教室の講師だそうです。
演舞を間に入れながらの立ち回りなので、殺陣部分のみ順に見て行く。

1対1(刀)
兎に角、最初に右に立っている方は、独りよがりの立ち回り、そして雑過ぎる。
左の方は、相手をよく見てるが、結局、左の方がめちゃくちゃな為に合わない。
合わない理由としては、左の方が必死であるために、必要以上に力が入っている。
「腰がピョンピョン跳ねる」「刀が流れる様に振れていない」「足がよろける」
必死に動き過ぎなのだ。毎回のように言っているが殺陣は演技だ。
こういう方と殺陣をすると、刀を合わせた時に必要以上に衝撃が来る。迷惑なので、わきまえていただきたい。
どこを斬りたいか分からない、空を切る事ばかり。この殺陣で何を見せたかったのか不明。講師としては不安が残る立ち回りだ。
最後、お尻で突き飛ばすおふざけが、痛々しい。緊張すら作れていないのに緩和になるはずがない。

1対3(棒)
これは六尺棒ではないように見える。五尺か。
なぜ六尺にしなかったのだろう。五尺となると、見れば分かるが間合いが刀と変わらない。持ち方によっては刀より俄然短い。棒を持つ手の位置を滑らせて、いかに長く使うかがミソなのだが、使いきれていない。そして棒で突く時には、先を「すくいあげない」ように、刀と同様、正眼の角度のまま突かないと、突かれる側が捌きにくい。五尺でここまですくい上げているならば・・・六尺を想像すると怖い・・・

続けて扇が出て来るが、芯は舞っているだけなので、ここではスルー。

1対3(二刀)
最初の構えの雑さから、見るのが嫌になる。芯は全て「迎えにいってる」し、刀のラインも見るに堪えない。講師としても不十分だと感じる。

1対3(無手)
この立ち回りが、一番まともに見える。
「迎えにいく癖」があっても、無手ならば大抵、身の内に入っていかなければならないので、刀より違和感なく見える。止まる・動くの緩急がハッキリしているので、綺麗に見える。絡みの間のつなぎ方は改善が必要だ。

全員が講師とは、不安が残る内容となっている。
殺陣として見せることができるのはおそらく、最初の1対1(刀)の左の方と、最後の1対3(無手)の芯の方の2名ではないだろうか。

殺陣についてアレコレ吐き出す