独断分析 vol.10

動画その14
https://www.youtube.com/watch?v=n-5SX3B_QGI


分類:殺陣2.5
もう何回目だろう「役者&殺陣師」さんの動画を採用するのは・・・
標的にしてしまって申し訳ないくらいだが、語ろう。

このお二人とも「役者&殺陣師」という事です。
「エンタメ系の殺陣師」と言われているので、ご主張に則り分類は殺陣2.5としてみた。
もうこの時点で、殺陣師ではないと私が主張するのは、言うまでもないが。
一応、最初に立ち回りのシーンがあるので、色々と拝見させてもらう。

3つの立ち回りがある、最初は二刀対二刀。二刀を扱うのはかなり難しい。一刀での立ち回りがそこそこのクオリティーでできる人でないと扱えない代物だ。

「二刀対二刀」

初手の二刀同士の打ち合い。
右の方が打ち合う一瞬、相手から顔をそらすが、これは何を表現したいのか。と思ったところ、その後、何度も首を振っている。この方の癖だ。表現の意味が伝わらない癖は何の役にも立たない。
手の構成。
この立ち回りの手を見ていても、この立ち回りは「二刀」である必要がない。何が言いたいかというと、折角「二刀」であるのだから「二刀である意味」が表現できる手付をすべきだ。これでは「二刀」を活かせていない。
黒い服の方は、独りよがりな動きが目立つ。最後の切られる一手前の「背中は切られているのか?」分からない。相手の動きを確認・反応できていない。自分のペースで刀を振る。
長髪の方のほうが相手の動きを確認しながら刀を振っているので、役者としての殺陣レベルは長髪の方のほうが上と言える。
しかし、どうにせよ「エンタメ系の殺陣」というのは、これほどいい加減に刀を振っても許されるのか、謎は深まるばかりだ。
「一刀対一刀(一つ目)」
初手から「刀を握りますか?」握るだけでは「切れない」という理屈はあるが、初手から「右手が使えなくなる可能性がある危険を犯す」手付ってどうなのだろう・・・
そして黒い服の方の首振りは健在・・・やはり癖だ。
これについても、刀の振り方はめちゃくちゃだ。
「一刀対一刀(二つ目)」
4手目の「払い」から回転横面。この回転の際の切っ先が危ない。殺陣師なら絶対に理解している「殺陣の危ない刀の扱いあるある」だが、みごとに危ない振り方をしている。殺陣が身についてくるとこういった危険な扱いは、意識しなくても安全な扱い方になるのだ。
危ない刀の扱いは、よくわかる動画を今後探してみよう。
両手受けからの抑え込み。左手で刀身を握ってますが・・・これは、木刀を木刀として使ってるのか・・・いや、切ってる演技だから、木刀を真剣として使っているはずだ。
かなり緩めに「殺陣」として確認してみたが、これで「殺陣師」とは呆れてしまう。
役者として、このレベルで「エンタメ系の殺陣ができる」と言っていいのか教えていただきたい。このお二人は他の動画で「殺陣」を語っているが、知識を取り入れるだけでなく、意味・理屈・理由のある手付ができないのでは「殺陣師ではない」と判断する。

殺陣についてアレコレ吐き出す