調査

殺陣を追求すべく、巷に溢れる殺陣のような分類となり得る単語を収集してみる。

殺陣、技斗、擬闘、擬斗、時代殺陣、現代殺陣、アクション殺陣、チャンバラ、剣殺陣、剣術、殺陣ダンス、芸道殺陣、殺陣アクション、殺陣パフォーマンス、立ち回り、殺陣道、スポーツチャンバラ、刀エクササイズ、

まだ出てきそうだが、この項目を分類していくと、新たによく分からない殺陣が産み出されても、およそどれに分類されるか判断できそうだ。

◾️殺陣に分類される単語
時代殺陣、チャンバラ

◾️技斗に分類される単語
擬闘、擬斗、現代殺陣

残る単語にあやふやなものが多いので、サイトを確認しながら、およその内容を把握してみた。

アクション殺陣
ほとんどが現代所作なので「技斗」とする。
アクションという単語を技斗という認識で使用し、技斗と殺陣という意味で使用している所も存在する。
「技斗」という単語が、「殺陣」よりも一般に浸透していない為に、イメージ先行な「アクション」を使っているのだろう。
とすれば、正しくは「アクション・殺陣」としていただきたい。

剣殺陣
この単語は微妙だが、「殺陣」とする。
というのも、単語自体は剣を使った殺陣、なので、完全に殺陣に分類したいが、サイトや動画にムラがある。完全に現代所作だったり、殺陣をしたいのだろうけど、まだまだ素人感が抜けないのか殺陣になっていないものが多かった。が、意識として時代劇がやりたいのかな。と伝わる所が多いため、単語自体の意味合いに沿った「殺陣」にした。

剣術
これは「武術」なので、殺陣とも技斗とも違う。

殺陣ダンス
これは「ダンス」で決定。

芸道殺陣
高瀬道場さんのサイトで使われている単語。
これは、殺陣と技斗の両方を指した、道場さん独自で組み合わせた単語ですかね。
「殺陣」が乱用され、どうすれば自分達のことをイメージ通りに伝えられるを考えての事ではないかと思います。

殺陣アクション
上記のアクション殺陣とあまり変わらなかったが、「技斗」の割合の方が多いです。
なので「技斗」。
もしくは「殺陣・アクション」としていただきたい。

殺陣パフォーマンス
殺陣も含まれるが、それ以外の内容も含まれるので、これを一括りにするのであれば「大道芸」になりそうです。

立ち回り
これは、殺陣・技斗より大分類の単語なので、どちらも立ち回りになります。

殺陣道
武道のように殺陣を扱っています。時代劇で必要不可欠な所作から、武道と同じく精神も磨かれる、としている所ばかりです。「殺陣」とします。

スポーツチャンバラ
名の通り芝居ではなく「スポーツ」です。

刀エクササイズ
「フィットネス」です。

この調査で実感したのは、ネットの仕組みによる混乱だ。
どのような単語を掲げれば、訪問者が増えるかという、アクセス数獲得の為に、色んな単語を設定した結果、殺陣なのか技斗なのかが不明瞭になっている。
また、殺陣と技斗の両方を教えている所も多いため、両方が同じモノとして認識されてしまう可能性を秘めている。
また、殺陣は武器をもっている、技斗は無手、というイメージがwikiからも漂うが、技斗は無手が中心といているだけで、それが全てではない。ナイフによる格闘も立派な技斗だ。ヒーローものの作品だって技斗だ。だから、殺陣師ではなくアクション監督が入るのだ。
ヌンチャクを見たら全てカンフーと思ってしまうのと同じくらいの先入観がここにある。

そして、何よりネットに氾濫する、誤った知識もしくは無知。はたまた初心者なので動けない。上記の情報混乱による被害者なのか。という動画。この多さには鳥肌が立った。

殺陣についてアレコレ吐き出す