独断分析 vol.51
動画その70
https://twitter.com/drdrgogo/status/1306538466172268544
分類:伸び代
3手の短い立ち回りだ。なぜ、これを伸び代にしたか。
一見するとちゃんと殺陣として出来てる。と思う人が多いかもしれない。
が、手数の少ない殺陣は、少ないからこそ、細かなところまで追求できなかったのか?と疑問を抱いてしまう。
1手目:絡みが近づく事への牽制としての追っ払い。
という風に私は見てしまうが、動画の当人達は「斬りかかりに対して絡みが避ける」と表現したいのかもしれない。
「追っ払い」は名前の通り、追い払う事を見せる動作の為、根本的に斬る目的ではない。
「斬り上げ」ならば、斬る目的で抜刀しているので、避けた芝居をもう少し見せるべきだ。
2手目:鞘で絡みの袈裟を落とす。
ここは、見るに堪えない。
芯も絡みも、逆手でもっているにも関わらず、お互い危なげない間合いで鞘と刀がぶつかる。
本来、逆手は狭い所での戦闘に向いている。逆手の小刀で斬るなら、間合いはこの動画よりもずっと、芯に詰め寄らなければならない事だ。
3手目の大刀での逆袈裟の距離で、お互いの逆手を合わせる事じたいが不自然極まりない。
芝居心も見えず、ただ刀を振っただけの行為に対して、これが「殺陣」とは言えない。
ツイートの言葉を借りるならば
見に来たお客様たち
『あ…殺陣が死んでる……。』
『帰りますよ!!!!』
0コメント